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酒井グループ

・プラズマ&メタマテリアル

プラズマとは、電子と正イオンが混在した状態。一方、メタマテリアルとは、微小な機能性構造が巨視的に見ると特異な性質を帯びる状態。 両者とも、微小な構成単位が集まった集合体です。これらを組み合わせると、プラズマだけではできず、メタマテリアルだけでもできない、 特殊な混成体が生まれるのではないか、という期待が生まれます。これまでの我々の研究で、種々の特異な現象の実現(バンドギャップの生成、 負屈折率体の生成、表面プラズモン類似の伝搬モードの確認、負屈折率状態と高密度プラズマの同時生成現象、など)について明らかになってきました。 これらは、マイクロ波帯の無線通信デバイスの構成要素として応用可能であり、また高周波化によってテラヘルツ波・赤外光領域の通信デバイスへの応用も 視野に入れています。

・種々のネットワーク解析でひもとく

プラズマやメタマテリアルは、小さな構成要素がたくさん集まって全体で巨視的な性質を示します。その他、多種多様な存在が、要素と全体の性質、という関係で解釈できます。 プラズマやメタマテリアルは実体の有る”モノ”ですが、実体の無い(位相空間での)構造も、個々の構成要素の集合体により特徴付けられることがあります。例えば、下の図は、 大気圧プラズマ中で、アンモニア(NH3)ガスからヒドラジン(N2H4)ができる過程ですが、これは節点と枝により構成される「グラフ」と見なすと、ネットワーク解析で 反応系全体の特徴を表すことができそうです。その他、今までに考えてこられていない対象をネットワーク解析でひもとくことを目指しています。